打楽器演奏システムによる「もちもちころころ」合奏隊
― 子どもも大人も誰でも参加できるユニバーサルな未来の音楽体験の開催報告
2025年9月27日(土)、福井大学工学部 知能システム工学講座 先端マテリアル創造ものづくり研究室は、クマンドウデジタルアライブ 2025で
打楽器演奏システムを活用した体験型展示イベントを開催しました。
開催情報
だれでも奏でる未来の打楽器ロボット!MUSICROBOT ~デジタル×音楽でつながる、ひろがる新しい音楽体験~
年齢や経験に関係なく、すべての人が音楽とテクノロジーの融合を体感できる展示を目指します。誰もが「プレーヤー」として合奏を楽しめる手段を提供します。
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日時:10:00~17:00(展示紹介①12:00~12:30、②14:30~15:00)
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主催:福井大学 先端マテリアル創造ものづくり研究室
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助成:公益財団法人 かけはし芸術文化振興財団
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会場:1階 エントランスロビー
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対象:医療・福祉・教育・工学・情報・楽器・音楽に関わる方々、ならびに音楽体験に関心のあるすべての人
開催概要
研究室が開発している「打楽器演奏システム」は、センサーやプログラミングを用いることで、スティックを握ることが難しい方でも打楽器を自由に奏でられるように設計されています。
今回の展示では、株式会社サンリオ様の正式なご快諾をいただき、
PPIH販路限定商品である「もちもちころころ」に演奏支援システムを組み込み、
ぬいぐるみを使った演奏体験「もちもちころころ合奏隊」を特別に実施しました。
合奏隊はウッドブロック、スネアドラム、ハイハット、タンバリンを演奏します。
柔らかいぬいぐるみ型インターフェースを活用することで、
未就学児でも「叩く・振る・触る」といった自然な動作からリズムを体感でき、
子どもから大人まで、誰もが音楽を楽しめるユニバーサルな仕組みを目指しました。
本技術は、演奏支援システムおよび制御方法(特許7106091号)、打楽器の自動演奏装置及び自動演奏方法(特許6573355号)によります。
もちもちころころ合奏隊は打楽器演奏ロボット以外に、iPadやスマホ、MIDI対応の汎用電子楽器でもBluetooth接続で楽しめます。
💡 会場の様子は一部動画でもご紹介しています。
特別企画:もちもちころころ合奏隊
「もちもちころころ」を操作しながらロボットと共演する合奏隊は、子どもたちに大人気!
笑顔と歓声があふれ、幅広い世代の来場者が音楽を通じて交流しました。
成果と今後の展望
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来場者からのフィードバックをもとに改良の知見を蓄積
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レイテンシー(遅延)がほぼ無いリアルタイム性を実証
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ワイヤレスで大規模会場でも使用可能であることを確認
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参加者と演奏家が一体となる新しい演奏スタイルを提案
研究室では、今回の展示を 「人生100年時代を見据えたライフ伴奏のための打楽器演奏システムの提案と社会実装」 の第一歩と位置づけています。
未就学児のリズム教育から高齢者のリハビリ、障がい者の演奏支援まで、
誰もが参加できるユニバーサルな音楽体験を創出し、QOL(生活の質)やウェルビーイングの向上に貢献してまいります。