公益財団法人I-O DATA財団 第5回研究開発助成事業(2022年度)に採択されました【演奏支援関係】

人と打楽器演奏ロボットのインタラクティブ技術が拓くユニバーサルな音楽ICT演奏支援の社会実装への提案

この度は、公益財団法人I-O DATA財団 代表理事の 細野 昭雄 様をはじめ、審査に関われました先生方、財団の皆様には、先ずは、感謝を申し上げます。ありがとうございます。

今回、過去に採択された研究課題の社会実装 実現としまして、

人と打楽器演奏ロボットのインタラクティブ技術が拓くユニバーサルな音楽ICT演奏支援の社会実装への提案

の採択を賜りました。私自身の持っている知見は勿論ですが、これまでの研究活動を通して繋がった人脈に感謝し、ご教授も賜りながら、全力で成果を目指して行こうと思います。

ギガスクール構想実現で一人一台の端末やインクルーシブ教育に対応する音楽ICT演奏支援や、障がいによらない、「バリアフリーミュージック」への演奏支援技術から、すべての人が音楽を楽しめるユニバーサル化技術の社会実装を目指します。

音楽は、私たちの暮らしに大きく関わる存在であり、時として人々の気持ちを支え、苦難を乗り越えていく人たちに、共感や感動を通して一体感を育み、また、勇気や気力を与えてくれるものです。しかし、聴覚や視覚、肢体不自由等の障がい、体が全く動かない難病にある方々、楽器を楽しみたい、合奏に参加したいと願う人を支援する手段や技術が一般化していない状況です。私たちの感情を動かすこの音楽において、興味があるが、うまく楽しめない状況があるのなら、少しでも乗り越えられる支援技術はもっと探究されるべきだと思います。音楽の工学的支援技術は、医学的治療技術と並行して、豊かな暮らしの実現、QOLの向上に貢献できるはずです。

本研究は、演奏支援技術として、音楽演奏のユニバーサル化技術を創造し、障がいによらないバリアフリーミュージック(自分の意志で行う能動的音楽としてですが)、これを社会に実現させ、今後、普及にも繋げられる内容と考えています。ヘーゲルの言葉に「ミネルバのフクロウは夕暮れに飛翔する」がございます。社会の中で、この分野が大きく進展し普及する状況になりますこと、私たちの限りある人生の時間において、一日でも早く、フクロウが夕暮れに飛翔してほしいなと願いながら、本研究を進めさせていただきます。よろしくお願いいたします。

​採択者・団体情報(外部リンク):

https://iodatazaidan.wixsite.com/foundation/%E7%A0%94%E7%A9%B6%E9%96%8B%E7%99%BA%E5%8A%A9%E6%88%90