パラソルの下に置いた市販AMラジオの受信感度が上がります

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パラソルハンガーラジオ(パラソルフープラ)は無給電ラジオとして機能するのみならず、パラソルの下に置いた市販のAMラジオ受信機の感度を上げられることをご紹介いたします。以前の記事で、フープラが電池式携帯ラジオなどの受信感度を簡単に上げたり、混信を低減したりできます。ループアンテナの機能を活用したものです。

つまり、言いたいことはこうです。

このパラソルハンガーを床の上に雨傘のように斜めにおいて、その下にトランジスタを置きます。

こんな感じ。

AMトランジスタラジオにはバーアンテナという小型のアンテナが入っています。このバーアンテナとフープラの大きな輪っかアンテナが電磁誘導により磁気的にカップリングして、ループアンテナからの誘導起電力がバーアンテナ側に伝送されることから、パラソルの下に置いたラジオの受信感度が向上します。パラソルの外にラジオを置くと効果がありません。また、ラジオの中のバーアンテナの方向が分からない場合は、向きを90度変えたりするとよいです。目で見えない電磁誘導現象がラジオ放送の音声の大きさの変化で探求できます。電磁誘導はファラデーの法則ですね。マイケル・ファラデーによって1831年に発見された法則、今から凡そ190年前に発見された法則ですね。

状況を図示するとこんな感じ。

パラソルの下に置くラジオの方向や、パラソル自体の方角など、いろいろ組み合わせると面白いです。ラジオの送信所の方角はこのパラソルの軸方向に対して90度方向です。例えば軸が北であれば、送信所(アナウンサーがいる放送局ではありませんよ、、、)は東か西のどちらかになります。そのどちからは、お住まいの地域なら、すぐに見当がつきますね。電波は目に見えないですが、パラソルの方向を変えることで、ラジオの音声の大きさが大きく変化すると、なんだか電波か見えた気分になります

ラジオの受信感度を上げたり下げたり調整できるだけではなくて、実は混信にも威力を発揮します。混信とは、同じつまみの位置で複数の放送局が同時に聞こえる状況です。パラソルフープラ側の同調つまみを回すと、この電磁誘導のカップリングの状態が変化し、混信の低減も調整可能で、どちらかの放送がスッーと消えます(実験済)。パラソルフープラのアンテナとしての機能を使った面白い使用方法になるかと思います。

パラソルフープラ(パラソルハンガーラジオ)のより作りやすい方法の探求や、使い勝手などで少し様子を見ていこうと思います。

フープラはループアンテナとしてAMラジオの受信感度を簡単に向上させます
フープラはループアンテナとしてAMラジオの受信感度を簡単に向上させます
フープラをAMラジオに近づけると、それまで聞こえていなかったラジオ放送局が聞こえるようになります。これは、フープラが高性能なループアンテナとして機能し、磁界成分の誘起効果により、対象のラジオ内部のバーアンテナと磁界がカップリングするからです。

https://monozukuri.his.u-fukui.ac.jp/monozukurilab/2017/09/07/post-451/