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研究室では、実際的に使えるようなIoTガジェットの開発に取り組んでいます。防災関係のガジェットを試作しましたのでご紹介いたします。
スマホ・パソコン不要 防災情報表示システム
福井市では防災気象情報がメールで届きます。いろいろは速報メールが届きます。福井市の一例ですが、メールにより、雨量情報、川の水位情報、災害情報、警報注意報、竜巻注意報、土砂災害警戒情報なの情報が送られてきます。台風5号の時のメールです。
福井県の各市では、こうした防災情報をメールで通知するサービスを提供しているようです。また、新聞社などでもそうしたサービスがあります。こうしたサービスは全国の各都市でも利用出来るのかと思います。
こうしたメールは大変ありがたいのですが、スマホやパソコンなどを使用してメールをチェックしないと活用できません。そこで、研究室では、wifi環境があれば、スマホやパソコンを使わなくても、そうした情報が入れば、着信音とともに、自動的に、ディスプレーに表示するガジェットを開発しました。新幹線の出入り口上に付いている電光掲示板のごとく自動的に表示します。スクロース速度はいかようにも調整出来ます。
これはArudinoと、グラフィックディスプレーを使ったガジェットとして開発しています。また、携帯電話やパソコンを使わずとも簡単な定型文を家族や友人に送ったり、また、受信できるようにして、双方向でやり取り出来る機能も付加しました。これは、wifiが利用出来る状況であれば、災害時にスマホやパソコンが無くても情報をやり取りできるようにしたのです。
特徴
・スマホやパソコンなどを使わずに防災メールやニュース情報を表示できる。
・1個600円程度のESP-WROOM-02 Wi-Fiモジュール(Arduino入り)を1個のみ使用。
・1個1000程度の読みやすいグラフィックディスプレーで漢字で表示。
・提携メール、登録メールで家族友人とやり取りが可能。安否確認などに。
・RSS情報やTWITTERのつぶやきも表示可能。
・低コストで作れること。
開発で重視した点は、コスト的に格安で作れることです。何個も作って、オフィスや家の中に沢山置いておけます。また、ソフトウエア開発の技術的なアピールポイントとして、ESP-WROOM-02を1個のみ使ったもので、メール送受信機能を実現し、格安なグラフィックディスプレーで漢字を表示させることは簡単ではありませんが、実現しております。←ライブラリなどありませんからこうした機能の実現は意外にやっかいでした。
各都市のマスコットとなるぬいぐるみに組み込んで、普段のオフィスワークでの横に置いておくと、とても便利だと思います。そうしたものを試作したらまた紹介いたします。