ラジオ放送100年記念!ものづくりから始まる科学 ― 福井大学未来キャンパス2025で学ぶ無給電ラジオと電波発電

📻 災害が教えてくれた「ラジオの力」
~ネットや停電に左右されない、電力に依存しないAMラジオ~

福井大学未来キャンパス2025に参加します!
福井大学 先端マテリアル創造ものづくり研究室 からは、以下の企画でお届けします。

ものづくりから始まる科学 ~ラジオ工作から電波発電まで~

なぜ「ラジオ」なのか?

能登半島地震の教訓でもあったように、大規模災害では停電が同時に発生し、テレビやインターネットが使えなくなることが少なくありません。
仮にスマートフォンが動作しても、通信が輻輳してつながらない状況が繰り返し報告されてきました。令和6年能登半島地震では、地デジNHKのアナウンサーが「テレビなんか見ていないで逃げて」と叫んだ場面が話題になりました。しかし奥能登の海岸部では、その放送自体が停電で視聴できない地域があったことを、私自身の電話取材で確認しました。まさに「本当に必要な人に情報が届く」ことの重要性が浮き彫りになったのです。

こうしたときに「最後の情報の砦」として頼りになるのが、地上放送波を直接受信できるラジオ です。
特に AMラジオ は、山間部や遠隔地にも広く届き、停電や通信障害の中でも受信可能な強みを持っています。
さらに AM放送波は電池すら不要でラジオを鳴らせる ― まさに「電力に依存しない究極のインフラ」です。


プログラム内容(予定)

・ものづくりから始まる科学 ― 福井大学発の無給電ラジオと電波発電技術を紹介
・ラジオ100年の歴史と価値 ― 災害時にも役立つ「最後の情報の砦」としてのラジオ
・電波のふしぎ ― 無給電ラジオの仕組みと原理を解説
・みんなで体験!無給電ラジオ
・福井大学発「電波発電装置 HOOPRA」の紹介
・質問タイム ― 気になったことを気軽に聞いてみよう!


持続可能な社会に貢献する「セラミックイヤホン」

体験では セラミックイヤホン を使用します。
これは電源を一切必要とせず、信号処理も行わないシンプル構造で、究極のエコデバイスです。

・電池不要で環境負荷をかけない。
・繰り返し使える持続可能な技術。
・人工的な音声処理をせず、自然で耳にやさしい音を届ける。

セラミックイヤホンは、時代遅れではなく SDGsに直結する最先端の技術
無給電ラジオや電波発電とあわせて、「未来のエネルギーと情報のあり方」を考えるきっかけとなります。


実施概要

ものづくりから始まる科学 ~ラジオ工作から電波発電まで~

今年は、日本でラジオ放送が始まってちょうど100年の記念の年です。福井大学発の「HOOPRA」は、関東大震災を契機に広まった鉱石ラジオの技術を現代に応用し、電池も外部アンテナも不要で感度良好な受信を実現。脱炭素社会に資するこの装置は、LEDを点灯できる電波発電装置としても進化しました。1世紀見過ごされてきたラジオの可能性を、最新技術とともに体感いただきます。

・日時:10月19日(日)10:00~11:45(1限目&2限目)
・講師:庄司 英一(福井大学 工学部 准教授)
・対象:中高生(定員100名)


参加申込

🔗 未来キャンパス公式ページ(工学部企画一覧)
🔗 【中高生向け】お申し込みはこちら(申込期間:9/5(金)9時~10/15(水))