今では当たり前な高分子アクチュエータの PWM制御の発想を世界に先駆けて特許出願により報告 2007.6.19

特許を出願するということは、知的財産権として他者からその発見を利用/悪用することを防ぐための独占権を獲得するための登録特許へのゴールを目的とする以外に、その内容を誰が最初に行ったかの証を特許庁からオフィシャルにお墨付きで残せる意味もあります。

当研究室は今では当たり前な高分子アクチュエータの PWM制御技術に関する発想を世界に先駆けて特許出願しています (出典: 特許2007-161606 出願日 平成19年6月19日(2007.6.19) JPlatpat) 。その後、特許庁はこれは特許査定とし登録特許となりました(登録特許5252616号(JP PAT-5252616))。

高分子アクチュエータをマイクロポンプシステムに応用する場合、このPWM制御技術を活かすことで流量制御がスムースに行えます。このマイクロポンプシステムは登録特許第6586686号と(2019.9.20)となっています。

低電圧作動の高分子アクチュエータ素子をダイヤフラム部分に使用した、マイクロポンプ、微量流体送出システム、μTAS用液送ポンプに使用する特許です。作動電圧を1~2V程度で駆動するので、従来のようなピエゾ素子を使った高電圧が不要なので感電等の心配がありません。医療分野でのカードサイズの使い捨て健康検査カードや化学分析機器に使用できるマイクロポンプなどへの利用が期待できます。

2007.6.19の出願後、6年後に原著論文としてまとめ、2013.5.14に発表していますが、この技術の発明日は2007.6.19なので、JP PAT-5252616 が先取の引用文献としての起点になります。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/pat.3140