北陸技術交流テクノフェア2025 ブースご来場と新技術プレゼン参加の御礼 ―― 音と波でつながる未来を、福井から発信しました

ご来場の御礼

このたびは、北陸技術交流テクノフェア2025における本研究室の展示ブースにお立ち寄りいただき、誠にありがとうございました。多くの皆様に足を運んでいただき、福井発の研究成果や試作品をご覧いただき、直接の交流を通じて議論に花が咲いたことは、研究を進めるうえで大きな励みとなりました

展示会の意義

医学部において病院が医療技術を社会に示す場であるように、工学部においては展示会が研究成果を一般の方々に直接示す重要な場であると考えています。特に、研究室として、プロフェッショナルな創造品や試作品を一般の方々から研究者・企業の方まで幅広い層に向けてしっかり展示できることに大きな意義があり、この信念のもと活動を続けてまいりました。今回のテクノフェアでも、多くの方々に直接触れていただくことで、次の連携や展開につながる手応えを得ることができました。

   

新技術プレゼンテーション

「新製品・新技術公開プレゼンテーション」では、会場の席がほぼ埋まり、さらに立ち見で熱心にご聴講いただく方々も多数おられるほど、多大な関心を賜りました。ここでも心より御礼申し上げます

今回のプレゼンテーションでは、着るだけで誰もが楽しく演奏に参加できるウェアラブル演奏技術「スマート演奏ウェア」をご紹介させていただきました。研究室で取り組んできた “音楽をライフ伴奏として人に寄り添う” という理念を形にした試作品であり、幼児から高齢者に至るすべての世代を笑顔にできる工学技術として位置づけています。

また、ぬいぐるみを使って手軽に音楽体験に参加できる仕組みも紹介しました。柔らかい素材を手に持って振ったり叩いたりするだけで演奏に加われるこのスタイルは理屈不要で、子どもから大人まで直感的に楽しめる新しい音楽参加の形です。今回のテクノフェアでは「もちもちころころ合奏隊」として紹介し、サンリオ様の商品を許諾を得て活用させていただきました。

これにより、「着る」「持つ」といった多様なスタイルで誰もが音楽に楽しく参加できることを、提案および実演を交えて広くアピールできたと考えております。

新しい音楽体験の提案

また、従来の「ピアノやキーボードが弾けなければ音楽に参加できない」というネガティブな先入観を崩すために、白黒鍵盤に代わる新しい演奏パッドの提案も行いました。直感的に叩いたり触れたりすることで音楽を楽しめるこの仕組みにより、楽器経験や音楽スキルの有無にかかわらず、誰もが自由に音楽体験へ入っていける新しい入口を開きたいと考えています。

こうした試みを通じて、音楽を特別なものではなく、誰にでも開かれた日常的な楽しみへと変えていくことを目指しています。

社会的意義と今後の展望

こうした取り組みは、障がいの有無や世代を超えて音楽を共有できるインクルーシブ教育の推進に資するだけでなく、高齢社会における身体活動や社会参加を通じたフレイル予防にも寄与します。さらには、幼児教育ウェルビーイングの向上スマートヘルスケアへの貢献といった観点からも意義深いものと考えています。

また、発表終了後には温かい励ましのお言葉も沢山いただき、次のステップへと進むための大きな力となりました。今後も皆様のご期待に応えるべく、真摯に研究と社会実装に取り組んでまいります。

―― 引き続き、福井から世界へ向けて音と波でつながる未来を探究し、発信してまいります。

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