何らかの自然災害が起こったときに、過去の経験や状況を踏まえれば、命を守る行動に役立つ確実な情報源の1つはラジオになるかと思います。そうした災害に停電が結構併発していることも事実です。そうした停電時では、テレビが映らない、ネットワークが使え無い、屋外の拡声器が雨音で聞こえなくても、携帯電話が使え無い状況でも、ラジオは聴けます。
ラジオには大きくAMラジオとFMラジオがあり、地域に根ざしたコミュニティ放送局のメリット、県域放送のメリットなど特徴があります。電波伝搬性にも特徴があります。ラジオを取り巻く状況において、AMラジオの重要性が増しています。あらためてAMラジオ放送の特徴と、この放送波でしか出来ないこと等、学びの機会になればと思います。
予稿 –> C-9 中波AM放送波の重要性の提言-pn.pdf
2022年度電気・情報関係学会北陸支部連合大会
にて発表します。
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開催日: 2022年9月3日(土)
会場: 金沢大学(オンライン開催)
大会Webサイト http://2022.jhes.jp/
セッション: C. アンテナ・伝搬2
C-9
無給電ラジオ“フープラ(HOOPRA)”の防災ラジオとしてのパフォーマンス ~日本の防災減災に無くてはならない中波AM放送波の重要性の提言~
庄司 英一(福井大)
無給電式のAMラジオ受信機フープラHOOPAを開発してきました。趣味のゲルマラジオ受信機とは一線を画す、実用的な視点で設計し、外部アンテナが不要で、カバンに入れて携行しても壊れない構造による開発品です。今回この試作品を防災ラジオとして、2022年6月末に行われた 福井市の総合防災訓練で持ち出し、無給電防災AMラジオとしてのパフォーマンスを検証したので報告します。中波AMラジオ放送は防災減災になくてはならない放送波であることを提案します。詳細は当日議論します。
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2022.8.30
2022.9.24