首都圏を直撃した台風15号の大災害 – 災害時情報ライフラインにラジオ受信機が必須であることの証明 – twitterのつぶやきからの教訓

2019 台風15号の大災害では1秒でも早い復旧をお祈り申し上げます。

今回の災害の発生時からtwitterの書き込み、特にラジオに関わるつぶやきを追跡し整理しました。たくさんの重要なつぶやきがございました。キーワード『ラジオ』に関わる内容ですが、今後の災害時の教訓になると思うので、整理した内容の一部から、公式引用しながら、災害時のラジオの重要性についてまとめました。

教訓1 災害時の情報ライフラインにはラジオ受信機が必須であること
ネットラジオではなく電波によるラジオ放送電波を受信するラジオ受信機(受信器)のことです。ラジオは空気のような存在ですが、情報を知るためのライフライン、また、真っ暗闇の中での心、気持ちの支えの存在として、その大切さが実証された格好だと思います。

2019.9.8(~9日未明) 台風15号による首都圏への災害では、大停電ではテレビ、スマホ、ネットはまったく機能しなかった。電池切れでスマホは単なる無機質な板になった。311や北海道のブラックアウトの時もそうでしたが、今回も被災者によるラジオ受信器の重要性が多くつぶやかれた。頼れるのは新聞とラジオ、アナログな方法が最後には役立つということでした。

Twitterから:

これらを教訓として、今できること、今後の災害に備えて、改めて、自分が持っているラジオ受信機がしっかり作動するのか、電池は大丈夫かなど確認することをお勧めします。
教訓2 災害時に聴くラジオ放送局を選ぶ必要がある
ラジオ受信機でラジオ放送を聴いていても、ラジオ放送が情報を言ってくれない、電池の無駄になるのでラジオを切ったなど、放送内容の問題を指摘する書き込みが複数ありました。情報格差が起きていました。

twitterから:

千葉県には県域のAMラジオ放送局が無いです。

ニッポン放送、TBSラジオ、文化放送などの100Kw局は、関東広域圏の広域放送ですから、千葉県内の情報に特化した放送をワイドでずっと放送出来ない、小回りが効かない状況です。NHKはNHK千葉放送局として、FM放送のみ、中継局が4つあります。5Kwの民放FM局としてbayFMがありますが、オンエア中の番組を見ると音楽番組などが主体のようで、ライフライン情報の連続放送が難しかった状況です。つぶやかれています。

千葉県内には20WのコミュニティーFMが5局あるようです。ローカル情報は頼れるかもしれませんが、千葉県全域にどれだけサービスされたかは不明です。

千葉県内に5KwのAMで、NHK千葉第一放送(仮称)や千葉ラジオ(仮称)のような中波AMの広域伝搬性を活かしたAM放送局がNHKと民放の選択肢として存在したなら、情報はもっと効果的に伝わった可能性があります。ただ県域放送の課題から、話は単純では無さそうです。

教訓3 ラジオ受信器が最低2台あると理想的

非常時に持ち出す袋やカバンに必ずラジオ受信器を入れておく。理想は最低2台です。テレビやスマホが使えなくても、頼れる情報源、さらに、気持ちのささえとなるのはラジオです。

ラジオが2台あれば、AM放送局(NHK第一か民放)と、FM放送局(NHKか民放、コミュニティーFM、災害臨時FM、AM補完放送)の異なる放送局を状況により同時に聞きます。限られた状況で、いち早く情報が欲しい状況なので、この方法がベストです。

手回しラジオがある方は、これに手回し以外のラジオ受信器を追加するとよいです。手回しは案外回すのがとても大変です。

予備の電池を10~20本程度用意しておきます。LEDライトと共通に全て単三電池で統一すると便利です。乾電池は新品のシュリンクパック状態でも長期間の保存で放電して使えなくなるので要注意です。非常持ち出し袋に電池式ラジオを入れておく場合は、電池は外して袋に『一緒に』入れておくことです。電池を入れっぱなしだと電池が液漏れして使えなくなっていたり、放電して電池が弱っていることが多々あります。

Twitterから:

今回の台風15号の影響で、停電により停波したラジオ放送局が報告されています。受信者のラジオに届くラジオ放送はライフラインとして停波させない、テレビは停波しても、ラジオは停波しない、絶対に停波させない技術ワザをラジオ放送局はみせてほしいと思います。

電気のありがたさが誠に伝わるつぶやきです。

関東大震災(1923年(大正12年)9月1日11時58分)の時に、情報伝達の重要性、デマ情報による悲惨な事件への教訓から、ラジオ放送が開始されました(JOAK, 1925年3月)。災害時に正確な情報を確実に知ることの重要性、ラジオの重要性は、ラジオ放送の歴史におけるこの94年前となんら変わっていない状況です。ラジオという放送メディアの持つ強みがあらためて確認されたということになります。

いわゆるAM放送とFM放送では、電波が伝わる性質の違いから、受信できる範囲が大きく異なります。狭域伝搬性のFM放送もよいですが、情報のライフラインとしてはできるだけ広域に伝搬する性質を持つ中波放送帯のAM放送は魅力があり、災害時での情報伝達の強みにつながります。AM放送に関わるトーンダウンした話題が、今後、少しでもトーンアップに転じてほしいと率直に願います。

少しでも実際に起きた事実の教訓となるつぶやきが埋もれていく前に、今後の災害時に活かせればと思います。ラジオを視点とした今回のまとめの続編は今後機会をみて記事にしようかと思います。

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庄司英一 (Eiichi Shoji, MONOZUKURI LAB)
人とロボットが共生する工学技術をめざして、先端マテリアル創造ものづくり研究室として福井大学で活動しています。日頃の研究活動から、開示できる情報を発信します。

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