大学で停電がありました – ラジオ受信機のありがたみをあらためて実感

先日、福井大学 文京キャンパスで大きな停電がございました。廊下が真っ暗です。

左側の通常のエレベータは停止、右側の非常用のエレベータのみ補助電源で動いていました。閉じ込められた人はいないようでした。

自分の記憶ではこの13階建ての総合研究棟Iが出来た2002年以来、長時間にわたる不測の停電は今回が初めてだと思います。いわゆる瞬停は何度かあり、実験機器や設備が異常停止することはありましたが、長時間にわたる停電は初めてです。ですので、今回、停電が数分以上復帰しない時点で、これはただ事ではないとすぐに感じました。雷が鳴っていたので、理由は落雷だと思いました。

雷の電圧はwikipediaからですが、200万~10億ボルトといいます。

E=2,000,000 ~ 1,000,000,000V

です。仮に接地抵抗が10Ωとすれば、そこに流れる電流は

E=200,000 ~ 100,000,000A

です。最低でも 20万アンペア流れる可能性になります。低スケアな配線ケーブルなら、それ自体が蒸発して無くなってもおかしくないエネルギーです。ネットで、アンテナに落雷した話題を探ると、そうした体験談も実際出てきます。これがアンテナではなくて、送電ラインに流れた場合は、ケーブルもろとも絶縁破壊に至って、銅線が融合することになろうかとも思います。落雷により配線が損傷した場合、その特定箇所を探る事が困難です。つまり、どこがショートしているか分かりにくいし、最悪、送電ケーブルの全取っ替えになろうかと思います。今回、それに近いことが起きたので復帰に時間がかったようです。週明けに電源が復帰できない教室を使う授業は休講になってしまいました。原因が落雷でしたが、そもそも落雷による停電による災害は世の中特別な状況ではないと思うので、どう備えたら良いかの教訓になりました。

ラジオのありがたみをあらためて実感

研究室では、防災ラジオについても研究しています。今回とっさに、無電源ラジオと、電池式ラジオの両方でNHK福井ラジオ第一放送を聞いています。

夕暮れ時で暗く停電の中、突然何が起きたのかわかりません。真っ暗、この状況です。

しかし、少なくとも何が起きたのかはラジオを通してすぐに分かりました。ラジオ放送の内容は通常通りで、停電の話題がゼロでしたので、この大学近辺のローカルで停電が起きたことがすぐにわかりました。今回の災害はキャンパス内のみでした。

その時に、ネットラジオも聴こうかとは思いましたが、そうしませんでした。幸いなことにネットは止まらなかったので、ネットラジオは聴けたと思います。しかし聴こうとしなかった理由の一つは、普段、らじる・らじるのようなネットラジオは聴いていないので、サイトを調べてたどり着く手間が面倒だったからです。そんなことより、目の前にある放送電波が聴けるラジオ受信機で聴く以上の『現実的な手軽さ』はネットラジオにはありませんでした。

また、積極的にネットラジオを聴こうと思わなかったのは、仮にサイトにたどり着いたとしても福井の放送を聴けないという問題を知っていたからです。それは、『福井』のような地方の場合は、キー局に当たるこの場合はNHK名古屋の放送を聴くことになので、福井のローカルな災害情報や話題が、ネットラジオでは聴けないこと、つまり、福井のローカルの災害情報はネットラジオでは聴けないことを知っていたからです。

今回、落雷による停電を通して、災害に備えることやその時の対応について考える機会となりました。災害時にすぐに使える、パニックにならずに現実的に手軽に使える使い勝手の良い防災ラジオをさらにブラッシュアップして開発していこうと思います。

18時前に起きた停電でした。これがもし、東京、品川、渋谷、新宿などの駅やその周辺でおきたとすれば、帰宅時のラッシュ時間帯になるので、訳がわからないパニック状態になって大混乱に至っていたと想像します。いつ起こるかわからない災害に対し、スマホも良いですが、災害時の情報源としてのラジオを聴ける状況を持っていることは重要だと思います。いざという時のためにラジオ受信機が利用できる状況にしておくと良いこと、あらためて、今後の防災対策の参考になればと思います。

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庄司英一 (Eiichi Shoji, MONOZUKURI LAB)
人とロボットが共生する工学技術をめざして、先端マテリアル創造ものづくり研究室として福井大学で活動しています。日頃の研究活動から、開示できる情報を発信します。

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