MUSICROBOT – Our Story の更新

Our Story

MUSICROBOTは人の歌や楽器演奏とロボットによる歌や楽器演奏との共演から、音楽における『人とロボットの共生』を目指すコラボ・ユニットです。臨場感あふれるハーモニーから、音楽における工学技術や音楽表現の新しい可能性を探求しています。

今のようなロボットが無かったモーツァルトやベートーヴェンの時代は、そもそもロボットと一緒に共演しようなどという発想は無かったでしょうから、当時生まれたクラシック音楽は「人」が演奏することを前提とした音楽であったと言えます。音楽はその時代の『工学技術』を踏まえたものとして発展している経緯があります。工学技術が音楽分野で発達して楽器を演奏できるロボットや人工知能が一般的な時代になれば、人とロボットが演奏の役割を分担した楽曲が登場するかもしれません。現代でもこうした共演はまだ一般的ではありません。ロボットや人にはそれぞれに得意とすることと不得意とすることがあります。楽器の演奏についても言えます。そうした点を見極めながら、音楽において人とロボットが共生できる技術について研究しています。ロボットと人の共演により、もう一度聴いてみたい音楽、心に響く音楽を実現する挑戦でもあります。ロボットが楽器を演奏できるようになれば、ロボットを遠隔操作する技術と組み合わせることで、人は本物の楽器を遠隔「演奏」できるようになります。この技術は、超小型の慣性センサーを使って、例えば指先が動く状況であればそのセンシングから、目の前にある本物の楽器を力強く演奏できます。音楽における健常者と障がい者との壁が取り払われ、音楽の力、生きる力として、楽器を演奏することの楽しさや夢を育むことが実現していきます。演奏会を通して、障がいのある方のバリアフリーな演奏の実現に向けて新たな挑戦が始まっています。また、人の演奏意図を踏まえてロボットが共演できる技術の実現から、合奏や合唱では当たり前な奏者間での阿吽の呼吸をロボットと実現する挑戦も始まっています。これは私が当初思い描いていたMUSICROBOTの可能性をはるかに超えるものです。

音楽でつながる沢山の夢、一つでも、一日でも早く実現するためには実践的な結果の見極めが必要です。そのために、学会等での技術説明を兼ねたデモンストレーションに加え、皆さまに『MUSICROBOT』の演奏を聴いていただけるような実験演奏会やコンサートを随時開催しています。演奏会では、音楽家の協力を得て、MUSICROBOTバンドとして、人とロボットが共生する『音楽』を探求しております。聴いてくださった皆さまからの声や演奏者の意見を聴きながら、反省点や問題点を解決すべく、改良や新機能の追加、自然な形であるべき機能などについて多くの知見が得られました。楽器演奏ロボットの分野で、ここまで本格的に実験演奏会を進めながら開発しているグループは他に類をみません。これからも全力で、早急に、この技術を使えるものにしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

MUSICROBOT is a collaboration unit that aims at “cooperation between humans and robots” in music. This is done through automatic musical performances by robots as well as through human performances. We explore the new possibilities of musical expression to act in harmony with presence.

※ MUSICROBOTの楽器演奏のコア技術は特許出願中です。

(2018.6.16更新)

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庄司英一 (Eiichi Shoji, MONOZUKURI LAB)
人とロボットが共生する工学技術をめざして、先端マテリアル創造ものづくり研究室として福井大学で活動しています。日頃の研究活動から、開示できる情報を発信します。

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